技術士試験問題分析表

過去問題の分析表と言えば、少し大げさですが、私は自分の受験科目の過去問題は、エクセルで一覧表にすべきだと思っています。

Lockon講座では、令和3年から平成26年まで、8年分の過去問題をエクセルで表にした分析表を配布中です。
お正月明けには、全受講者さんの受験科目を並べた表が完成します。
上は、建設部門の河川・砂防です。
下は、経営工学の生産マネジメントです。


過去問題を一覧できると、そこからキーワードも抽出しやすなります。
また、数年分を並べて俯瞰することで、大まかな傾向や、問題文の推移が理解できます。
もちろん、問題の予測はお勧めしません。
予想して、範囲を絞り込んだ勉強はとても危険です。
しかし、、概ねこんな題意の問題が出題されているということが分かれば、その傾向に沿った部分に力を入れた勉強ができます。
私自身は、自分が受験するとき、エクセルの一覧表を作りました。
それで、受講者さんにも勧めているのですが、作成に手間がかかります。
また、その割に、出来上がった成果物は、ようするにエクセルで出来た、過去問題の一覧表です。
そのため、これを作る方は少ないです。

令和4年度は、主要8部門の過去問題一覧表(分析表)を私が作って、配布することにしました。

分析とは比較である

以下は、安宅和人氏の「イシューからはじめよ」の一節です。

「分析とは分けること」というのはよく聞く答えだが、「分けない分析」も実はたくさんある。
たとえば「東京の平均所得は地方よりも高い」という事象を検証しようとする場合、東京都と、一例として僕の出身地である富山県を対象にすると、それぞれの1人あたり、または世帯あたりの平均所得をそのまま比較するだけで事足りる。
「東京と地方では年齢層が違う」という議論があるならば、同じ年齢層同士の平均を比較する。「分ける」必要はどこにもない。
「分析とは数字で表現すること」というのはどうだろう? 一見正しそうに思えるが、実は「数字で表現しない分析」というものもある。
たとえば、ネアンデルタール人の頭骨と現代人の祖先であるクロマニヨン人の頭骨を重ね合わせてみる。
そうすると、眉の上の部分の骨の隆起の仕方や額の傾斜など、さまざまな違いが見えてくる。これも教科書や論文でよく見る立派な分析だ。
あるいは、ある薬品が神経形態に与える影響を調べる場合、薬剤の有無や濃度別に写真を撮ってそれを比べることもある。
数字はまったく使っていないがこれらも立派な分析だ。「分析とは戦略的な課題について検討すること」というのも、これまでの例、つまり科学研究など戦略的な課題をテーマにしない世界でも分析が日々行われているのを見れば、本質を突いた答えではないことがわかるだろう。
「分析とは何か?」
僕の答えは「分析とは比較、すなわち比べること」というものだ。分析と言われるものに共通するのは、フェアに対象同士を比べ、その違いを見ることだ。
たとえば、「ジャイアント馬場はデカい」という表現を聞いて、で」れは分析だと思うか?」と周りの人に尋ねてみると、ほとんどの人が「分析だとは思わない」と答える。
しかし、図4のように、ジャイアント馬場の身長を日本人と他国の人の平均身長と比較して見せた場合には、今度はほとんどの人が「これは分析だ」と答える。

要するに、分析とは比較だということです。
また、比較には3つの種類しかないということ。
2つの対象物を、長さ、重さ、硬さ、強さなど物理量を比べる。
単純ですが、比較は明確であり、それはつまり分析が明確になるということです。

試験問題の分析に関しては、時間的な変化を分析しています。
1年毎の試験問題をよく観察することで、時間軸の変化が明確になります。

作り方自体は、至って簡単です。
ぜひ、みなさんも作ってみてはいかがでしょうか?

筆記試験に向けて準備すべき資料

  • 他に、キーワード集の作成(Lockon講座では、抽出したキーワードを受講者さんに配布)
  • 手に入るだけの過去問題。
  • 自分の部門に関係のある、白書。
  • 国土交通白書
  • 環境白書
  • 防災白書
  • エネルギー白書
  • ものづくり白書
  • 森林白書
  • 首都圏白書
  • 原子力白書

などです。
また白書は、概ね3年分を一読した方が良いと思います。
近日中に、白書の解説も始めます。